令和2年9月10日に開催された臼杵市議会の9月定例会では、川辺 隆議員が新型コロナウイルス感染症の影響下での様々な施策について質問を行い、救急業務や経済対策、水害対策に焦点を当てました。
川辺議員は、コロナ禍での救急業務の適正利用に関する質問を行った。特に、救急搬送の適正化について疑問を呈し、「新型コロナウイルス対策が進む中、軽微な症状で救急車を呼ぶことが増えているのではないか。」「本当に助けを必要とする方々への医療提供ができているのか」と指摘した。平川 幸司消防長は、「コロナが影響し、救急車の出動件数は減少傾向にある。救急隊員の感染防止対策についても、サージカルマスクやN95マスクの着用を徹底している」と回答した。
新型コロナウイルスによる経済対策についても言及され、川辺議員は「プレミアム商品券の効果について」尋ねた。田村 和弘副市長は「臼杵地域の飲食プレミアム商品券は完売したものの、野津地域は販売が進んでいない」と現状を報告し、今後の施策への期待も寄せた。
水害対策としての施策も問われ、特に河川の改修工事の必要性に関して、川辺議員は「昨年の豪雨災害を踏まえ、より強化した取り組みが求められる」と意見した。中尾 敬防災危機管理課長は、「河川について県に要望を行い、補修工事の計画を進めている」と述べ、現在の進捗状況を説明した。
また、職員体制管理の透明性についても触れられ、市長は「事務処理の不適切な処理による責任を受けて、内部の管理体制の見直しを進めている」と強調。特に、各種団体の事務局を市職員が担当している現状について「業務の煩雑化が一因」とされ、さらなる組織の合理化を目指す方針が示された。
さらに、旧臼杵市と旧野津町の合併から16年が経過する中、依然として市民サービスが地域別に異なる现状が問題視され、「サービスの統一はいつまでに進めるのか」との声も上がった。政務監が市の認識を伝えた結果、一部のサービスについては早期統一を目指す姿勢が強調された。
議論は風力発電事業に進展し、事業者の対応についても報告がありました。コスモエコパワー株式会社によるプロジェクトは環境影響評価手続きが完了し、地元への説明が不足している点が課題として指摘された。もう一方で関西電力による事業は、周辺住民への計画説明を行っているとのこと。
一方で、今後も副市長や市長は市民の声に耳を傾け、さらなる誠実な対応を求めていた。こうした議論を通じて、臼杵市は市民サービスの充実を図り、地域の課題解決に取り組む意向を示している。