令和4年6月定例会において、臼杵市では複数の重要な問題に関する議論が行われた。
まず、災害時におけるペットの同伴避難について話が及んだ。平川幸司議員は、ペットと飼い主が共に避難できる場所の設置が必要ではないかと提起した。現行の制度では、ペットは避難所内の居室に入れないことが原則だ。この点について、竹尾幸三防災危機管理課長は、ペット同伴で避難できる環境整備が大きな課題であると認識していると明言した。
続いて、ドッグランの整備についても議論が展開された。平川議員は、近隣に遊ばせる場所が不足しているとの声を背景に、芝生への立ち入り禁止理由を問うとともに、公園やその他の場所にドッグラン設置の計画を尋ねた。高野裕之建設課長は、ペットとの共生を目指す設置の重要性や、野津高跡地での民間事業者計画が存在する旨を説明し、ドッグラン整備の必要性を認めながらも、現段階では市の計画はないと述べた。
さらに、ペットの飼い主に対するマナー向上の取り組みについても発言があり、環境課の廣瀬武志課長は、啓発活動を含め飼い主のマナー意識向上の必要性を強調した。
次に、DX推進政策が取り上げられた。市長は、デジタル社会の実現を目指し、臼杵市でもDX推進室を設置したと述べた。この推進により市民サービスを向上させることや、デジタル技術を活用した新しい業務の在り方を検討している。特に、住民サービスの一貫性や利便性向上を目指す「どこでも市役所」の実現を目指しているとのことだ。
道路政策に関しては、交通の便が良くなることによって生じる可能性のある渋滞や混雑への対策が十分に求められているとの認識も示された。今後の道路整備についても、議員たちの意見が反映される形でしっかりと検討していくとのことだ。
また、議会と市民の関わりについても言及され、投票率向上や主権者教育の重要性が強調された。このように、臼杵市においては、さまざまな視点から市政の在り方が議論され、市民生活を更に良くするための取り組みが進められていることが感じられる。