令和6年6月19日、臼杵市議会は定例会を開き、様々な課題について議論が交わされた。今回の会議では特に「広域交通網の整備に伴うまちづくり」に関する議論が注目を集めている。
甲斐 尊議員は、広域交通網の整備に関する重要性を指摘した。彼は、「現在進行中の高規格道路整備が、臼杵市と周辺地域の発展を促す」と強調した。その中で、現状の調査結果や今後の見通しについて説明を求めた。
政策監の高野 裕之氏は、臼杵市の交通網整備が進展していると述べた。特に、東九州自動車道の4車線化計画が重要視されており、これに関連して工事が行われていると説明した。また、組織間での協力を通じて早期の4車線化を実現するために努力していると述べた。
次に、彭川幸司議員が市民サービス向上に関する質問を行った。彼は、市役所の職員数や組織のあり方について質問し、業務の増加に伴う職員の働き方改革の必要性を訴えた。総務課長の佐世 善之氏は、将来的な職員数の確保が困難と認識しており、業務の効率化やD X推進により対策を講じていると述べ、その具体例を示した。
また、平川 議員は放課後等デイサービスについて、市内の現状と課題を指摘し、支援策を問うた。福祉課長の大戸 敏雄氏は、需要に対する供給が追いついていない現状を述べ、今後の取組を強調した。特に、専門の資格を持った職員の確保が難しい問題や、地域のニーズに応じたサービス再考の必要性があるとした。
加えて、脱炭素や環境問題に関する取り組みについても議論が行われた。匹田 久美子議員が「臼杵市地球温暖化対策実行計画について」質問し、今後の方針や市民や事業者への具体的な啓発などを求めた。環境課長の藤澤 清巳氏は、公共施設での温室効果ガスの排出量削減や市民への情報提供を強化する考えを示した。
また、学校給食についても地元産の有機栽培米の使用推進が協議された。市長の中野 五郎氏も、この取組が市の誇りであると表明し、さらなる推進を約束した。
このように、臼杵市議会では地域の交通網整備、市民サービスの向上、福祉施策、環境問題への取り組みなど多岐にわたる議題について活発な質疑が展開された。市長及び各執行部は、新たな施策の推進に向けて、市民の声を反映した取り組みを進める姿勢を示し、期待が寄せられている。