令和3年6月15日に開催された臼杵市議会の定例会では、さまざまな重要事項が討議された。特に、特別障害者手当制度の周知や高校生通学支援に関する問題が議題に上がった。広田精治議員は特に障害者手当制度について、支給対象者への周知強化が必要と訴え、本市の現状を問うた。また、高校生の通学支援についても、現行制度が市内2校に通う生徒に限定されていることから、その見直しや公平性の確保を求めた。
さらに、「(仮称)野津太陽光発電事業計画」についても質疑が続いた。広田議員は、環境影響評価書に記載された希少生物、オオイタサンショウウオに対し、事業者の保護対策への疑念を示した。市当局からは事業の進捗状況について説明があり、計画が進む中での環境への配慮が求められていると強調された。
一方、戸匹映二議員は、地域のゴミのポイ捨て問題について質問し、現行の対策が不充分であると指摘した。市の環境課からは、現状を診断しつつ歩行者の啓発活動を強化する考えが示され、具体的な取り組みや条例制定の必要性が議論された。
また、障害者と非障害者が共に楽しめるインクルーシブ公園の整備についても需要が高まり、関連する市民の声を反映した施設整備の計画が進行中であることが伝えられた。このような中、自治会活動や行政区の統合に関する話題も取り上げられ、地域の課題解決に向けた市の姿勢が求められた。
これらの議論を通して、議会は地域のニーズに応える政策を推進し、市民生活の向上に寄与するための方策を相談する場となった。特に、経済の回復や環境保護、新たなインクルーシブな社会の創造に向けた取り組みが今後の課題であり、この動きがさらなる地域活性化につながることが期待される。全体として、会議は多くの方針が明示され、市は市民と連携しながら汗を流していく姿勢を一層強調した。