令和5年6月13日、臼杵市議会の定例会が開会された。
この日は、市長の中野五郎氏がさまざまな市政報告を行い、新型コロナウイルス感染症関連の取り組みや観光振興に関する計画が議題に上った。
市長は、コロナウイルス感染症について、現在の感染状況とそれに伴う対策を強調した。特に、ワクチン接種が引き続き行われること、また、個人の判断に委ねられる体制に移行したと説明した。これにより、地域の住民は今後の行動についてより自由度が増すことが期待されると述べた。
また、観光振興に関連して、最近のイベントが盛況に終わったことを伝えた。さくらマラソン大会および吉四六まつりが開催され、多くの観光客や市民が参加した様子が見られた。この実績については、今後の観光事業におけるさらなる推進を期待させる内容であった。
次に、経済振興策の一環として、臼杵市ふるさと納税を経由した企業からの寄付について報告があった。特に、永寶株式会社からの寄付を受けて、子育て環境や農業の支援を目的とするプロジェクトが進行中である。市長は、地域活性化に向けたこうした取り組みがより多くの企業を引きつけることを期待していると述べた。
この日の議題のひとつには、臼杵市の一般会計繰越明許費の繰越しも含まれた。市が計画している多くのインフラ整備や災害対策に向けて、約10億円の規模の予算が繰り越されるという報告がなされ、これに対する質疑が行われた。議案の中では、さらなる税の軽減措置や公共サービス向上に向けた具体策についても示される予定とされている。
市長は、消防や防災対策に関する新たな取り組みも強調。この4月から導入した軽救急車の運用について、実績データを基にした報告がなされ、救急対応の迅速性向上が期待されている。
本議会では、これらの報告を受けた後、さまざまな議案の上程が行われた。特に、国民健康保険条例の改正については、大幅な費用負担軽減をもたらす可能性があると提案され、議員の理解と賛同を得ることができた。