令和4年第4回中津市議会定例会が令和4年11月28日に開会し、議会の活動が本格化した。ごみの資源化や新型コロナウイルス対策に関連する補正予算など、重要な議案が審議される予定である。
議会ではまず、会期の決定が行われ、期間は本日から12月23日までの26日間に設定された。この後、市長による行政報告が行われ、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種状況について詳細が述べられた。市長の奥塚正典氏は、オミクロン株と従来株の2価ワクチンの接種を開始したと報告し、11月からは若年層への接種も行われていると強調した。
さらに、市長は感染者数が減少傾向にある一方、年末年始に備えた基本的な感染対策の必要性も訴えた。続いて、新たに補正予算として提案された内容が審議された。具体的には令和4年度中津市一般会計補正予算(第5号)が説明され、3億5,408万3,000円の増額が求められている。
この補正予算には、エネルギー価格高騰に伴う光熱費の増加や、オミクロン株対応ワクチンの接種に必要な経費が盛り込まれている。市の財政への影響について財政課長が説明する中、議員たちからは厳しい現状に対する理解が示された。
また、今回は人権擁護委員候補者の推薦についても審議され、推薦予定者の詳細が報告された。これは市民の権利を守る取り組みとして非常に重要な案件である。
さらに、請願第2号から第4号の上程が行われ、家庭ゴミの無料回収復活や小中学校の給食費無償化を求める声が紹介された。これらの請願は市の福祉政策に大きく影響する可能性があり、注目されている。
中津市は今後、これらの議案や請願に対し慎重な対応を継続するとともに、市民との対話を重視して行く方針を明らかにした。議会後半には各議案についての詳細な議論が行われることが期待されている。