令和3年第3回日田市議会定例会が開会された。本会議では、議案15件が上程され、請願も複数提出される予定である。
まず、会議録署名議員が指名された。議長の石橋 邦彦氏が、日隈 知重氏、坂本 茂氏、安達 明成氏の3名を指名した。議会運営において、意見の一致が見られたとのことである。
次に、会期について、議会運営委員長の飯田 茂男氏が22日間とすることを報告した。これに対し、議長から異議なしとの確認がなされれば、会期が決定された。
その後の議案上程では、議案第63号から第75号まで、さらに認定第1号および第2号、報告第10号から第18号が一括上程され、具体的な提案理由の説明が求められた。市長の原田 啓介氏は、多くの重要事項を報告した。
新型コロナウイルス感染症の状況について、原田市長は感染拡大防止の取り組みを強調した。最近の若年層の感染急増に対し、ワクチン接種が進められていると述べた。感染者数の急増が続く中、市民への協力を呼びかけ、公共施設の一時的な閉鎖も行っている。
大雨による被害についても報告された。特に8月に記録的な降雨があったことで、避難指示を出したエリアがあったが、人的被害はなく、住家やインフラに一部の損壊が見られた。市長は引き続き復旧・復興を最優先に対応すると約束した。
さらに、東京2020オリンピックに関する報告も行われた。事前キャンプには多くの選手団が参加し、日田市の貢献が強調された。市長は、オリンピックの成功に寄与できたことを喜び、人々のスポーツ施設の利用促進に繋げたい意向を示した。
さらに議案として、日田市情報センターの設置及び管理に関する条例廃止が提案された。これは、ケーブルテレビの運営移管に伴うもので、合理化と効率化を目指したものである。
最後に、その日の請願も上程された。中津江ホールの解体・廃止に関する請願が多くの支持を受け、住民参加の重要性が強調された。市長は地域の意向を尊重しつつ、必要な手続きを進めることを約束した。