令和2年3月2日、上越市文教経済常任委員協議会が開催された。
本日の協議の焦点は、上越市観光交流ビジョンに基づくアクションプログラムである。田中聡委員長は、観光振興計画最終年度が今年度であるため、次期観光計画に関する審議が重要であると述べた。
アクションプログラムは、観光に取り組む事業の要素を含み、これまでの観光振興計画と異なり、行政と民間が連携する新たな取り組みを具体化したものである。産業観光交流部長は、アクションプログラムの重要性と、その内容について説明を行った。
ビジョンでは、観光マインドの育成や受け入れ環境整備、プロモーションの強化、データ活用が柱として設定されている。具体的な事業内容は、新年度の予算に反映されており、毎年度の見直しを行いながら進捗を確認していくことも表明された。
特に、観光マインドの底上げに関する取り組みとして、観光スキルの向上や地域の魅力発見事業が挙げられている。また、受入環境の充実を図るために資源磨きや回遊性向上も重要なテーマとなっている。
しかしながら、上野公悦委員は、単年度でのアクションプログラムの作成が、総合的な戦略の一貫性に不安を生じさせるのではないかと疑問を呈した。行政側は、この点について柔軟に対応していく必要があると強調したが、容易ではないとの認識も示された。
宮川大樹委員は、具体的な施策も踏まえて、市民との連携を強化し、観光資源の発掘と発信を行うべきだと話した。 今後のアクションプログラムについては、観光ビジョンのもとで事業を推進し、地域愛着を育む施策が求められている。
会議は午後3時20分に閉会し、今後の観光振興への期待が高まる状況にある。