令和2年9月1日、飯山市議会は定例会を開会し、議案が上程された。議案には、令和元年度の歳入歳出決算や補正予算案などが含まれている。
足立正則市長は、本定例会の挨拶で新型コロナウイルス対策への取り組みや、昨年の台風19号による災害からの復旧状況を説明した。特に、住宅応急修理に関して93%が完了していると強調し、緊急時の対応が進んでいることを示した。
新型コロナウイルスについては、感染防止対策を徹底するよう市民に協力を呼びかけた。また、特別定額給付金の受付が終了し、地域の商品券も完売したことを報告。これにより市民の経済状況の改善が期待される。
議会では、令和元年度の一般会計の決算についても審議された。歳入総額は169億9926万4千円で、歳出は158億4064万6千円となり、約11億5861万8千円の黒字を記録した。歳入は前年より増加しており、特に前年のふるさと納税が好調であった。
この決算に対し、佐藤正夫議会運営委員長が質疑を交え報告すると、議員たちは特に土地開発や新しい住居の必要性に言及した。足立市長は、移住支援住宅や起業支援についても補正予算で対応すると語り、市の魅力を高める施策を進めていく意向を示した。
その他、条例案として個人情報保護条例の一部改正や家庭的保育に関わる基準改正などが提案され、議員からは厳しい審議が予定されている。市民の安全と福祉の向上について、一層の取り組みが求められる中、今後の審議の行方が注目される。