令和元年9月20日、飯田市議会第3回定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。
この日の会議では、議案第111号の訂正が提出され、説明を行った清水美沙子健康福祉部長は、自身の部が持つ教育・保育施設に関する条例の改正について、その内容修正が法制上のものであると強調した。また、無償化に関する制度改変には影響を及ぼさないとした。会議後の質疑において、議会からは異議がなく、この訂正は承認された。
次に、リニア推進特別委員会からの報告が行なわれた。井坪隆委員長は、基本設計案の説明を行い、実施計画に柔軟性を持たせる重要性を訴えた。具体的には、事業費が91億円に達した件に対して質疑が続き、予算が市民生活に与える影響についても懸念が表明された。委員からは、市独自の支出について慎重な姿勢が求められた。
その後、社会文教委員会の報告では、請願の審査結果について話が進み、採択された請願については、地方財政の強化を求めるものであった。委員長、山崎昌伸氏はこれに対し、地方自治体にとって国からの適切な財源の確保が重要であるとした。
さらに多岐にわたる議案審議が行われ、計31件の議案が原案通りに決定された。特に、会計年度任用職員制度に関しては、パートタイム職員とフルタイム職員の明確な基準が示され、その背後には複雑な人事管理の実情が垣間見えた。
会議の最後には議員の派遣についても合意に達し、対外的な連携強化や意見の集約が重視された。そして市長からは、議会の審議に対する感謝の言葉が述べられ、今後の市政運営への期待が表明された。