令和2年3月4日、小林市において定例会(第1回)が開かれ、一般質問が行われた。
議会では、地域医療の問題解決に向けた取り組みや新型コロナウイルスへの対策についての議論が中心となった。
まず、貴嶋憲太郎議員が新型コロナウイルスの影響について質問を行った。
他の地域で感染が広がる中、市長の早急な対策が求められていることが強調され、宮原義久市長は、「我々は常に危機感を持ちながら、その情報収集に努めている」と述べた。
続いて、地域医療の問題に関しての質問があり、貴嶋議員は、「宮崎県地域医療構想に対する本市の考え」を尋ねた。市長は、「病床の機能分化や連携を進める必要がある」と述べ、2025年に向けて医療の需要と供給のバランスを考えた取り組みが求められているとした。
新たに導入が期待される5G通信システムについても言及された。貴嶋議員は、「医療分野においてどのように5Gを活用するのか」と問い、市長は「医療体制に革新をもたらす期待があるが、セキュリティの課題をクリアする必要がある」と回答した。また、将来的には遠隔診療が可能となる見込みも述べられた。
次に、健幸都市推進に関する具体的な取り組みについても議論が展開。市民の健康を促進するための施策や、健康づくりに対する市民の意識向上が求められる。
特に、生活習慣病予防を目指し、市民が歩く機会を増やす取り組みが重要視された。市の健康課題として、日常生活での歩行機会の推奨や、外出意欲を高める仕組みの構築が挙げられており、成果指標としては41項目が設定されているそうだ。
議会の最後では、浄化槽設置整備事業の補助金の変更についても話し合われた。市民生活部長は、新設の補助廃止について「現在の財政状況を反映した苦渋の決断であること」を説明。
市長は、今後の制度施行にむけて関連組織との連携強化を図る意向を示した。