令和3年6月に開催された小林市の定例会では、一般質問が行われた。
市長の政治姿勢や新型コロナウイルス感染症に伴う影響、催物開催の考え方などが主要な議題となった。
まず市長の政治姿勢について、原勝信議員は市長の公約や施策の評価を尋ねた。宮原義久市長は「市民が笑顔になれる小林市の実現」を目指し、これまで取り組んできた施策を評価した上で、引き続き市政を担う意義について強調した。「来年4月の市長選挙に立候補することを決意した」と述べ、その理由や今後の市政発展に向けた決意を表明した。
次に新型コロナウイルス関連の影響と対策について、原議員は緊急事態宣言の効果や本市への経済的損失について尋ねた。市長は「コロナ禍からの経済回復を最大の優先課題としている」と述べ、特に若年層への感染者増加を背景に、強化された対策を講じていることを明らかにした。また、公立の催し物、例えば運動会の開催についても言及し、感染対策を徹底した上での実施方針を確認した。
多様な催物開催に関しては、国文祭・芸文祭を含むイベントの実施について、慎重に進める必要性が語られた。高野憲一商工観光課長は「経済を回していくために、少人数でも利用できるよう飲食店の活用を促す」と強調。
さらに、消防団の充実・強化についての議論もあった。南正覚宏志危機管理課長は「消防団員の訓練を人数に応じて行っている」とし、これまでの災害経験が培った消防団のスキルを忘れないよう訓練を継続する方針を示した。
また、環境基本計画に関する報告も行われ、金丸浩二生活環境課長は、「環境基本計画は地域の環境行政の基本であり、これからの10年を見越した策定が必要である」と述べた。特にリサイクルの推進については、地元の意識向上が重要であると述べた。
本会議では、原議員により広範囲にわたる質問が寄せられ、各分野の責任者からの回答がなされた。市民生活や地域経済の強化につながる施策の実現が求められる中、今後の施策が注目される。