令和3年12月、小林市議会の定例会が開かれた。議題としては、複数の報告や議案が上程され、特に令和3年度小林市一般会計補正予算が討議された。
本市では新型コロナウイルス感染症対策やワクチン接種の促進に力を入れている。市長の宮原義久氏は、新たな感染者が確認されていないと報告し、「医療従事者や市民の協力に感謝を申し上げる」と述べた。ワクチン接種について、12歳以上の対象者の約90%が2回目の接種を完了していることが説明された。
市長は、3回目接種の準備についても言及し、「医療機関との連携を密にし、希望する市民が安心して接種できる体制を進めている」と強調する。議員からは、接種を受けていない高齢者や独り住まいの方々への支援がどのように行われるのかについての質問が上がった。松田和弘医療介護連携室長は、現時点で接種を希望する市民との連絡を調整していると回答した。
また、補正予算案に関する質疑も行われた。議案第75号では、コロナワクチン接種のために予算が増額され、283億4,091万2,000円に達した。この予算には、ワクチンの3回目接種に必要な費用も含まれている。さらに、議案第76号では、寄附金の増加に伴う対応のため、288億4,727万3,000円の増額が提案された。
商工観光振興への取り組みも議題に上がった。須木地区では、栗フェアが行われ、地元特産品の販売促進が図られた。市長は、感染拡大防止に留意しながら地域経済の活性化を推進すると強調した。
最後に、農業委員会の委員任命に関する議案が提案され、議員からの異議はなく、原案通り可決された。今期定例会は、会議録署名議員として鎌田豊数氏と大迫みどり氏が指名された。
小林市は今後も新型コロナ対策を中心に、地域振興を推し進めていく方針である。