令和元年9月定例会が開催され、8件の議案が審議された。市の重要な財政案件や施策が討論され、今後の方針が確認される形となった。
日程第1では、一般会計歳入歳出決算の認定について、宮原義久市長が詳細な説明を行った。市立保育園の民営化に関する質疑が相次ぎ、時任隆一議員が「公立保育園を民営化するという決定はすでに受け入れているのか」と尋ねたところ、宮原市長は「見直すつもりはない」と強調した。
続いて、議案第61号の補正予算に関する質疑が行われ、時任議員は「保育士の数を把握しているか?」と確認したが、具体的な数字を把握していないとの回答があった。これに対し、押川逸夫健康福祉部長は「保育園の運営に関する検討会を開催し、地域の意見も加味して進めている」と述べた。
また、保育料の無償化については、所得が高い人ほど恩恵を受ける可能性があるとの懸念も表明された。市長は「国の方針に基づいて運営する」と回答し、具体的な財政支出の計算については現在把握していないことを認めた。
議案第74号では、子ども食堂等における貧困対策について、議員から更なる方向性の提案があり、日高智子子育て支援課長は「ネットワーク構築を進めている」と説明した。