令和3年6月14日に行われた定例会では、令和2年7月以来の新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗状況と課題が議論された。
この中で、議会はワクチン接種の実施状況や総務省からの見直し通知を受けて、押印廃止に関連した市への申請手続きのデジタル化に関する意見交換を行うとともに、おくやみ窓口の重要性とその設置に向けた取り組みについての質問が続いた。
竹内龍一郎議員は、新型コロナウイルスワクチン接種について、「市民全体の接種がいつ終わるのか不安がある」と述べ、市全体での接種状況を確認した。
宮原義久市長は、ワクチン接種の現状について、「医療従事者が2,316人、65歳以上の高齢者の接種を7月末までに目指す」との見込みを示した。また、「市は西諸医師会の協力を得て進めている。接種数74%を達成する見込み」とした。加えて、竹内議員の質問に対し、「おくやみ窓口の設置」が遺族の不安軽減につながるとの見解を示し、実際に事務処理が簡潔になるよう努力する姿勢を強調した。
議論の中では、テレワークやオンライン会議の実績も話題に上り、現在の状況や今後の運用についても意見が交わされた。特に、緊急事態宣言下での行政運営の効率化が求められている中、オンライン環境を整備しつつある点が強調された。
さらに、議論は警戒感を持ってコロナ禍に対処する必要性についても及び、西上隆議員は新型コロナウイルスの影響による社会的孤立について言及した。彼は、「コロナ禍での生活困窮者への支援が必要」とし、必要なサポート体制についても提案した。これに対し市長は、自らが危機管理の責任を持ち続ける意向を強調した。
総じて、今回の議論は、新型コロナウイルスに関連する多様な課題に際して、市民への情報提供や行政手続きのデジタル化による利便性向上、さらには迅速なワクチン接種を狙った取り組みを進めていくとの決意が示されたことが確認された。