令和4年12月定例会(第9回)では、重要なテーマが複数提起された。
その中でも、新型コロナウイルスの影響を受けた感染症拡大との闘いについて、特に強調されている。貴嶋憲太郎議員は、第8波の懸念を示しつつ、人の動きが少しずつ活発になってきたと述べた。さらに、先般の全国和牛能力共進会において、小林市の生産牛が高評価を得たことを報告し、今後の小林産宮崎牛の価値向上を期待した。また、「健幸こばやし大運動会」の成功や地域イベントの活況も言及された。
次に、災害対応については、台風14号が被もたらした断水の影響が語られた。宮原義久市長は、最大1,817戸が断水し、全戸の復旧は9月24日までに完了したと報告。民間事業者や消防団などとの協力体制が功を奏し、早期の復旧がなされたと述べた。消防団の出動人数は729名に達し、主に倒木処理を行ったことが過去の活動と比べても大きな数字であったと強調した。
越境した樹木の切除についても話題となった。来年4月の民法改正に伴い、樹木所有者の切除義務が明示されるが、さまざまなトラブルが生じる可能性がある。市としては、住民間のトラブルを未然に防ぐために適切な対応を考えていると答弁した。
学校施設整備に関しては、西小林地区での学校施設整備検討会議の状況が報告された。地域の意見を踏まえ、今後2か月に1回程度の会議を実施し、整備計画を進める方針であると説明された。自治体は、学校のコミュニティ機能を大切にしつつ、必要な整備も進める必要があることを認識している様子が見えた。
さらに、地球温暖化対策として、小林市が宣言したゼロカーボンシティの重要性も議論された。市長は、市民一人一人が役割を担う必要があり、実効性のある方策を講じていくと述べた。
このように、本定例会では様々な課題に対して市と議会との連携が深まることが期待されている。各種施策や市民への情報提供が進むことで、地域住民の生活が向上することを願う声が多かった。