令和4年9月の定例会において、議員たちが新型コロナウイルスの影響を含む様々な課題について十分な議論を行った。
前田隆博議員は、新型コロナウイルスの現在の感染状況について言及し、感染拡大の防止策に加えて医療体制の充実を求めた。特に地域猫活動に関して、宮原義久市長が地域住民との合意を得て、飼い主のいない猫と共生しその数を減らすことを強調した。猫の殺処分数や譲渡の進行状況についても触れ、地域猫活動の重要性を訴えた。これに対し金丸浩二生活環境課長は、過去三年の殺処分や譲渡のデータを示し、地域猫活動の推進が効果的であるとし、議員からの質問にも丁寧に答えた。
消防行政については、前田議員が自然災害及び人為的な災害の増加に懸念を示し、消防団員数の減少に対して団員確保の努力が必要であると指摘した。宮原市長は消防団員の処遇改善に取り組むことを述べ、令和4年度からの報酬引き上げについて言及した。消防団の重要性と維持推進の必要性が各議員の発言からも強く求められ、今後の対策に期待が寄せられる。
選挙啓発については、竹内龍一郎議員が県内の投票率の低下について指摘し、地域住民の投票意欲を高める必要があると訴えた。投票率向上策として、実効性のある啓発・教育計画が必要であるとの意見が共有された。特に、主権者教育と未成年者への啓発活動の重要性が強調され、学校との連携が求められた。
ごみ行政に関する質問では、ふれあい収集制度の有用性と今後の課題が提起された。高齢化社会におけるごみ出しの困難さに関し、住民との協力が不可欠であるとの見解が示された。また、不法投棄の現状についても、処理状況や啓発活動が必要とされ、教育と行政が連携して進めていくことが重要であると確認された。