令和5年12月19日に開催された小林市定例会では、令和5年度の一般会計補正予算に関する議案が中心議題となった。
特に、一般会計補正予算第8号と第9号が一括して審議された。委員長である鎌田豊数氏による報告によれば、これらの案は全会一致での可決が決定された。具体的には、シティプロモーション推進事業費などに対する予算が計上されている。この事業は、本市の関係人口を拡大することを目的としており、都市圏でのPRイベントが行われる予定だ。さらに、消防団への支援としてドローンの追加購入も計画され、災害時の捜索活動の効率化が図られる見込みである。
次に、追加提案された12件の議案も議題となり、市長の説明が行われた。中でも特に重要なハイライトとして、国庫支出金や繰越金の追加計上が挙げられた。具体的には、物価高騰の影響を受けて、農業や畜産業に対する重点支援給付金が計上されている。支給対象となる側面では、農畜産業者への負担軽減が期待され、3万円が支給されることが決定した。
市民の関心を集めたのは、議案第94号の小林市健幸のまちづくり拠点施設整備事業デザインビルド業務委託契約であった。議員の間では賛否が分かれ、施設の必要性と市民サービスの向上が強調される一方で、説明責任の不足や市民の理解が進んでいないとの指摘もあった。原勝信議員や大迫みどり議員は反対意見を述べ、施設整備の経緯や補完性への不安を叫んだ。
また、意見書案として表決されたHPVワクチン接種政策の充実を求める意見書は、女性の健康維持を目指す重要な施策であり、賛成意見が見受けられた。
結論として、令和5年第6回小林市議会定例会では、様々な議案が厳しく審査され、今後の市の舵取りに大きな影響を及ぼすことが期待される。議案は順次採決が行われ、全て原案通り可決された。議会運営が円滑に進められたという意味で、特に議長である吉藤洋子氏の貢献が高く評価されている。