令和元年6月の定例会では、様々な議案が討議され、重要な決議が行われた。
今回の会議で議題となった中で特に注目すべきは、一般会計補正予算の審議である。議案第40号では、補正後予算の総額が282億6,384万5,000円に達した。予算審査特別委員会において、高野良文委員長が予算案に対する報告を行い、これには賛成多数で可決すべきとの決定がなされた。
特に、移住促進支援事業や国際化推進、地域のコミュニティ活動に関連した事業が含まれている。経済産業分科会では、庁舎管理事業の工事費の見直しに関する質疑が行われ、来庁者への受動喫煙防止対策が重視された。
また、低所得者層や子育て世代への支援として実施されるプレミアム付商品券事業も議論に上がった。時任隆一議員は、消費税増税に伴う景気対策として選ばれたことに反対の意を表明した。彼は、低所得者への負担が軽減されることは歓迎するとしながらも、税制の逆累進性の問題を指摘した。
意見書案第1号では、「新たな過疎対策法の制定」を求める内容が提案され、多くの議員からの支持を受けて可決された。この法律の制定が、過疎地域の存続と住民生活の改善につながることが期待されている。時任隆一議員はこの意見書の提案を通じ、過疎地域の問題が深刻であることを訴えた。
最後に、特別委員会の設置に関する報告が行われた。議会改革特別委員会が設立され、具体的な改革方針を協議し、実施することを目的としている。この委員会の活動は、今後の市議会の進行に大きな影響を及ぼす可能性が高く、注目される。
閉会時には、坂下春則議長が全ての案件を終了したことを宣言し、令和元年第3回小林市議会の定例会が終了した。