令和3年9月13日、小林市の定例会において一般会計補正予算が提案された。この補正予算は282億円規模であり、新型コロナウイルス感染症対策を強化するため、4,235万2,000円を増額することを含む。
市長の宮原義久氏が補正予算の提案理由を述べた。予算の増額は、国庫支出金を追加計上し、ワクチン接種に要する費用を計上するものである。また、県による飲食店等への営業時間短縮要請に協力した飲食店への協力金や、感染対策に関連する経費も見込まれている。
さらに、議案第52号では、令和2年度の一般会計歳入歳出決算の認定も求められた。これに対して、鎌田豊数議員がふるさと納税の推進状況に関連した質問をし、農産物の寄付についての現状報告を求めた。農業振興課の幹部は寄附金の推移を回答し、近年は安定した収入を見込むも、一部の寄付者が他自治体に寄付を集中させている状況を挙げた。
さらに、新しい事業として導入されるつながりの場づくり緊急支援事業についても質疑された。この事業は、食料品や日用品を必要な家庭に提供し、生活困難の軽減に寄与することが期待されている。この委託事業は、今後も継続的に行うかどうかの方針検討を行うこととなった。
特に議題の中で提案された「健幸のまちづくり拠点施設整備事業」では、市民からの意見や要望を反映する形で新しい体育館が計画される。内容として、体育館には2面のバレーボールコートが予定され、今後の施設利用予定に関する具体的な問いも上がった。市民アンケートの結果次第では、設計に影響が出る可能性もある。
この補正予算及び関連議案は委員会に付託され、本市の厳しい財政状況の中、経済活動の継続と市民生活の安定を図る施策が求められる。コロナ禍における市の取り組みとして、しっかりした経済支援と安全な環境作りが期待されている。