令和2年9月定例会において、市内での新型コロナウイルス感染症への対応が主な議題として取り上げられた。
初めに、竹内龍一郎議員が新型コロナウイルス感染症の予防策について質疑を行った。特に、感染症対策の現状や課題について市長が答弁。市内では感染者が確認されたが、現在は感染者が出ていない状況で、今後の経済活動と感染予防の両立を目指す方針を示した。市民や事業者の協力がコロナ対策の鍵であり、自治体の役割が重要であるとの認識も共有された。
次に、福祉行政の推進に関する質疑が行われ、障害者や高齢者向けの支援策が紹介された。特に、高齢者に対する訪問調査が進行中で、350人を対象にフレイルチェックと鬱スクリーニングが行われているとのこと。この調査の結果は今後の福祉施策に活かされる見込みだ。さらに、福祉タクシーの利用状況についても触れられ、多くの利用者が増えていることが報告された。
円滑な行政運営の観点から、職員の配置に関する質問があり、現在の職員数や業務の効率性について明言された。有事に対応するため、職員の迅速な配置と適正な業務運営が求められることが再確認された。
地域活性化に向けた協働体の支援についても議論が展開された。各地区のきずな協働体が地域活性化に貢献しているが、今後の支援策について再評価が必要だという意見が聞かれた。市長も地域の特色を生かした予算の見直しと、市民との連携を強く推進する意向を表明した。特に、協働体の自主性を尊重しつつ、必要な支援を行う姿勢を強調された。
文化財に関しては、指定文化財の数と保管状況についての質問がなされた。市内での貴重な文化財の保存と展示について、今後の改善点を確認し、地域住民への周知を強化する方向性が示された。