令和2年3月4日に実施された門川町議会定例会では、重要な課題が幾つか挙げられ議論が行われた。特に新庁舎建設や環境問題、子どもや若者の支援策が焦点となった。
まず、議員の神﨑千香子氏は新庁舎の予算や防災計画に関する質疑を行い、町長の安田修氏は現状の進捗や経費について答弁した。安田氏は新庁舎建設に必要な経費を約23億4,850万円とし、追加で計上されている防災関連設備や備品購入費用についても詳述した。町長は「今後も継続的に町民への説明を行う」と言及した。
一般質問では、観光促進策についても多くの意見が出た。特に、観光入り込み客数に関しては、門川町の訪問者が年々減少傾向にあり、他の町と比較しても低迷しているという指摘があった。議員たちは、「観光インフラの整備を進めると同時に、町全体の魅力を発信する必要がある」と強調した。
更に、環境問題においても、町は地球温暖化対策に取り組んでいることが示された。安田町長は、現庁舎での省エネルギー対策に加え、次期庁舎建設でも太陽光発電設備を導入する方針を語った。
また、子どもや若者に関する議論も活発で、議員たちは不登校問題や児童生徒向けのサポート策の充実を求めた。新たに設置される教育支援センターが効果を上げることが期待されている。
地方創生については、門川ブランドの確立や、都内での移住相談会などが紹介されたが、具体的な進展には課題が残るとの意見も多く聞かれた。特に、移住者数の目標達成が難航しており、より具体的な施策が求められている。数字から見える現状を踏まえた、有効な支援策に向けての検討が急務である。