亀岡市の9月議会では、子どもファースト宣言やインボイス制度、農業資材高騰といった重要なテーマが議論された。特に、子どもファースト宣言は、地域住民に対し子どもを優先する姿勢を示すものであり、行政の施策においても重視される。
亀岡市では、教育や福祉施策において、職員を適切に配置し、地域のニーズに対応している。市長は子どもファーストの観点から、各事業の効率化を図りつつ、現行の職員体制の見直しや増員を検討している。特に、教育部門の職員は、その専門性を活かすためにも十分な数を確保したい意向がある。しかし、全体的な職員数の管理については慎重に進める必要があると強調した。
インボイス制度については、市内の課税事業者と免税事業者の現状を整理し、区別して対応することの重要性が議論された。本市はインボイスの導入準備を進めつつ、特に小規模事業者が影響を受けることを念頭におき、地域経済の保護に努める考えを示した。これにより、仕入れ先からの請求書に対して、無理にインボイスの発行を求めない姿勢が支持される。
さらに、農業資材の高騰に関して、新規就農者が直面する厳しい経済環境についても触れられた。市は、支援策の創設を国へ要望する意向を示しつつ、地元の農業団体との連携を強化し、持続可能な農業支援に努めると言及した。特に、新規就農者がコストを負担しやすいように、資材補助制度の見直しが必要とされた。
また、河川整備に関する取り組みが語られ、地域全体での防災対策を強化していく方針が強調された。亀岡市の河川整備は、近年増加する豪雨に対応するためにも重要な課題であり、堤防の整備や土砂の撤去は急務とされる。それに伴い、住民の安全確保のため、持続的な維持管理が必要であるとも述べられた。
最後に、川の駅・亀岡水辺公園の管理体制についても言及され、地域の活性化を図るための戦略が求められた。指定管理者による施設運営における草刈りなど日常管理の重要性が再確認され、行政と事業者の協力が今後の鍵となる。