亀岡市議会の6月定例会が令和6年6月19日に行われ、市民の安全安心なまちづくりに向けた重要な議論がなされた。
特に、林徹司議員は市内での交通安全問題を取り上げ、自転車安全対策の必要性を力説した。自転車関連の死亡及び重傷事故が、全体の26％を占めるという内閣府の統計を引用し、特に16歳以下の安全対策の強化を訴えた。「自転車用ヘルメットの着用促進を図り、未来ある子どもたちを守っていく必要がある」と強調した。
桂川市長は、亀岡警察署と連携し、交通安全啓発活動を実施していると答え、特に高齢者や若者に対する自転車教育の継続的な重要性を認識していると述べた。市は昨年から自転車用ヘルメット購入費用の助成を開始し、着用率が昨年の2.6%から今年の9.2%に上昇したことを報告した。
また、犬猫のふん尿改善策についても言及があり、地域住民が協力し快適な環境を取り戻すための意識を高める必要性が論じられた。市長は、「飼い主のマナー向上を図り、他の施策と連携しつつ、啓発活動に努める」との発言があった。
月読橋東詰交差点に関して、渋滞が発生している問題も話題に上がった。これに対して、運転手不足の影響で即時の改善が難しい現状を市長が説明し、今後の改善策について京都府や警察と協議を進める方針を示した。
次に、育親学園新設の進捗状況について優先的に調整する必要性が強調された。市長は、教育現場でのさらなる協力を求めていく考えを示した。
加えて、亀岡市職員の名札に関するセキュリティの観点も取り上げられ、市による人員配置や業務の見直しが必要であるとの意見が出た。市長は、「自治体が抱える課題に柔軟に対応していかなければならない」と返答した。
これらの議論は、亀岡市の安全安心の確保に向けた多方面からの取り組みの必要性を再確認する場となり、市議会は市民のための施策に尽力する姿勢を見せた。今後も議会は地域の安全対策や教育施策を通じて市民の信頼を得るべく努力を続けることが期待される。