亀岡市議会の令和5年第2回定例会が6月30日に開かれた。
今回の議会では、特に「第11号議案」に関する討論が注目を集めた。この議案は、令和5年度亀岡市一般会計補正予算(第3号)であり、400万円を追加し、総額408億3,810万円となる。
桂川孝裕市長は、提案理由として「保津川下りの再興を支援するため、市民向けの乗船料割引を盛り込んだ。今後、安全対策が徹底された際には、多くの市民に保津川下りを楽しんでいただきたい」と強調した。これに対し、数名の議員が賛同の意を示した。
一方で、反対の意見も挙がった。日本共産党の三上泉議員は「人権条例や周辺経費に関しても疑問が残る」と述べ、同様の見解を持つ議員たちも意見を交わした。中でも、文化振興に関する経費に対し懸念を示す意見もあった。
また、議会では「議員の派遣」や「決算特別委員会の設置」についても議論が行われた。公務が多忙であるため欠席者がいる中、菱田光紀議長は代理案件を提出することを顕示した。その際、愛知県、江南市などへの調査派遣が決定された。
これらの審議に加え、議会の最後では、去る3月に発生した保津川下り遊覧船転覆事故に対する哀悼の意が表され、市民の安全確保への取り組みの重要性が再認識された。