亀岡市議会平成元年9月定例会では、様々な課題が議論された。
特に話題になったのは、湯の花温泉の観光資源としての可能性とその周辺環境に関する問題である。市長の桂川孝裕氏は、湯の花温泉は三大観光地としての位置づけであり、国道372号沿いの景観を重要視すると述べた。また、道路の維持管理やゴミの問題も指摘され、特に中古の資材が放置されている状態が観光客に及ぼす影響が懸念された。この問題に対して、桂川市長は進捗状況や市の対応を説明し、十分な維持管理を行う意向を強調した。
次の議題では、大腸がんの検診率に関する質問があった。亀岡市の受診率は全国平均を下回っており、市町では対策が必要であるとの認識が示された。市の健康福祉部長は、定期的に啓発活動を行い、今年度の結果を地域に周知していると回答したが、具体的な対応策についてはさらなる検討が求められた。
さらに、保津八幡宮の改修話題も持ち上がり、観光資源としての活用とその意義について触れられた。亀岡市内の文化財は7件あり、教育委員会はその保存と活用を両立させるべく努力が必要と述べた。他にも、地域の祭り文化が観光振興に寄与することや、地元の農業と観光をつなぐ施策についても意見が交わされた。
市長は、花や緑をテーマにしたまちづくりの全国首長会への参加など、環境美化に関する高い意識を強調。亀岡市における子どもたちの未来や健康増進活動への取り組みも、今後の重点課題であると述べた。
議会では、観光客の来訪促進と地域活性化、さらには、子どもたちへの教育の重要性、さらには文化財の保護など、幅広い分野でさらなる施策の検討を要望する声が高まった。