令和2年3月の亀岡市議会定例会において、令和2年度の一般会計予算が議決された。
この予算は総額330億4,100万円となり、対前年度比0.8%の減額である。
特に、市長桂川孝裕氏は「市民力で未来を拓く」ため、施策の実施を進める意向を表明した。
予算の中には、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した施策や、災害対策の強化が盛り込まれている。福井英昭予算特別委員長は、予算が「市民の命と暮らしを守るための必要不可欠な施策」であると強調した。
具体的には、河川災害防止対策に1億6,845万円、公立病院の運営など健康に関する支出が確保されている。
新型コロナ対策としては、予防接種のための予算や子育て支援の強化も盛り込まれている。
また、環境関連の施策も多く含まれ、亀岡市のゼロエミッション計画推進事業に約3,000万円が計上される。
さらに、プラスチック製レジ袋禁止に関する条例の制定も可決され、市内商業者等へ配慮が求められる。
今回の条例は市民生活に大きく影響するもので、住民の理解を深めるための施策が重要であることが各議員から指摘された。
反対意見もあったが、賛成派はこれを贈られた新たなスタートとして捉え、未来に向けたまちづくりを進める意義を強調した。具体的には、環境保護や地域活性化に向けた目標が設定されていることに言及され、多様な意見が交わされた。
委員会では、レジ袋廃止の施行について市民と事業者の双方に配慮した決定がなされること、また、必要に応じて施行の時期や内容について再評価を行うことが求められている。
全体としては、厳しい財政状況にある中で市民に信頼される、持続可能な運営が期待されている。