亀岡市議会の令和5年3月定例会が行われ、議員たちが地域の重要な課題について活発な議論を展開した。
大西陽春議員は、国際女性デーに在りし日を迎え、これを機に子育てや暮らしに関する市民の期待に応えて、中学校給食の早期実施と無償化を強く訴えた。昨年8月、亀岡市は「子どもファースト」を宣言し、中学校給食の実施を掲げたが、進捗状況に対して議員としての意見を表明した。「特に、無償化については多くの市町村で進んでいる中、亀岡もその流れに乗るべきだ」と述べ、具体的な計画についても早急な検討を求めた。さらに、「育親学園において給食が早期に実施されるべきである」との考えも示した。
市長の桂川孝裕氏は、中学校給食の実施に関して検討が進められていることを強調した。「来年度から学校給食検討懇話会を設立し、市民の意見を取り入れた上で最適な実施方法について考えていく」とし、早期実施に向けた姿勢を示した。また給食費無償化については、現状では財源の確保が最も大きな課題であるとしつつも、支援については今後も検討を重ねていく意向を述べた。
次いで、大西議員は、JR千代川駅に関する安全性と利便性について質問した。市長は、「千代川町の人口増加に伴う駅利用者数の減少が最近の成果であるが、駅舎の構造や設備面については改善の余地がある」とし、バリアフリーに向けた取り組みが重要であるとしました。
また、亀岡市の水道料金引き下げについての質問にも触れ、「市民の暮らしが困難な中、価格改定が急務です。水道料金についての見直しは、経営の安定を確保しつつ、柔軟に対応していく必要があります」と回答した。
さらに、環境施策についても言及し、大西議員は「今後のごみの分別拡大やリサイクルの取り組みが重要である」と強調した。市長は、「これらを進めることで環境負荷を軽減し、持続可能な社会の実現を目指す」と語り、地域との協働を進める姿勢を見せた。
議会では、亀岡市民の意見が多数取り上げられ、具体的な支援策として、全国的な流れに合わせた政策が求められる場面が多かった。市民満足度向上に向けて、今後も活動を続けていく意向が全体に示された。