令和2年12月24日、亀岡市議会の議事が開かれた。
この議会では、複数の重要な議案が審議された。その中でも特に一般会計補正予算が焦点となった。
桂川孝裕市長は、一般会計補正予算(第7号)に関して、3,950万円の追加提案を行い、予算総額を474億830万円とすることを説明した。この提案は、新型コロナウイルス感染症の影響で困難を抱えるひとり親世帯に対する臨時特別給付金事業経費として、全額国庫支出金で措置することが盛り込まれている。
また、病院事業会計補正予算(第4号)に関しても、インフルエンザ流行期における感染拡大防止対策を強調した。231万円の設備導入経費を追加し、地域医療のさらなる安定化に努める旨を述べた。
続いて、第5次亀岡市総合計画についても審議が行われた。この計画案に関し、特別委員会が設置され、議会側から多くの意見が反映されている。特に、「防災・減災」をテーマにすることや、「性的マイノリティ」の表現を「多種多様な人たち」に変更するなど、重要な修正が議論された。
しかし、共産党議員団の三上泉議員は、この計画案に対して反対の意見を述べた。彼は、人口の見通しが過度に楽観的である点や、小規模学校の存続についても問題点があると指摘している。また、学校環境や人権尊重の施策についても十分な記述がないとの見解を示した。三上議員は全体的に計画が不十分であるとし、さらに修正を求める立場を取っている。
一方、新清流会の菱田光紀議員や、緑風会の赤坂マリア議員からは、今回の計画が市民の幸福を実現するための重要なステップであるとの意見が数多く寄せられた。彼らは、特別委員会での審議過程を評価し、これからの10年に向けた亀岡の未来を見据えた総合計画の策定を支持する姿勢を明らかにした。
その結果、全会一致での可決が相次ぎ、議会のコミュニケーションの重要性も再確認された。このように本議会は、様々な意見が交わされた中で、亀岡市の将来に向けた重要な決定がなされた。