令和4年12月議会において、亀岡市は多岐にわたる施策について議論を交わした。特に、子育て、高齢者、障がい者に関する施策が中心的なテーマとなっている。これまでの施策の取り組みが高く評価されている中、今後の方向性について各議員が意見を述べた。
特に子育て施策について、桂川市長は、子どもファースト宣言を行い、保育料の無償化を実施したことを強調した。また、子ども医療費の無料化を進めるなど、支援を充実させる意向を示した。市長は「これからも若者世代を応援し、安心できる育成環境の整備に注力する」と強調した。
高齢者施策に関しても、亀岡市は積極的に取り組んでおり、具体的な施策としては、地域包括支援センターの設置や、高齢者の社会参加を目的としたボランティアポイント制度の導入が進められている。市長は「高齢者が暮らしやすい地域づくりを目指している」と述べ、実効性のある施策に力を入れる意思を再確認した。
障がい者施策についても、手話言語条例の施行や、障がい者の就労支援制度の充実が急務であることが確認された。市長は「誰もが暮らしやすいユニバーサルデザインのまちを目指す」とし、今後もこれに取り組む姿勢を表明した。
JR千代川駅を核としたまちづくりにおいても、多くの意見が寄せられ、バリアフリー化の重要性が改めて認識された。特に、駅の西口及び東口のスロープ整備が市民の利便性向上につながるとの期待が表明された。市長は、地域全体の交通の利便性を確保するために、引き続き国や府と連携する方針を示した。
環境先進都市としての取り組みも評価され、プラスチックごみゼロ宣言が市民に浸透してきている。市民の環境意識が高まる中で、今後もリユース品回収、見守り活動を通じた啓発を進めると市長は語った。
さらに、空き家対策や文化のまちづくりについても、十分な議論を交え、今後の施策の充実を目指す姿勢が確認された。特に文化施設の方向性や水辺公園でのアクティビティに対しても期待が寄せられた。市長は、文化芸術が活きるまちづくりを継続的に推進する意思を示した。
最後にボランティアポイント制度については、高齢者と地域との新たなつながりの創出を目指し、モデル事業の実施に向けた準備が整いつつあることも報告された。これにより、地域活動への参加が促進され、住民同士の交流がさらに深まることが期待されている。