令和元年9月11日に開催された亀岡市議会では、さまざまな地域の課題について議論が交わされた。特に注目されたのは、カラス問題や、南郷池の水草問題、防災減災の取り組み、また地域でのスポーツ合宿を観光資源とする発言である。地域住民からは、カラスが繁殖し、農作物や生活環境への影響が懸念されている。市は、亀岡市農業公社を通じて効果的な捕獲活動を行っており、今年度は83羽を捕獲したという。また、北側の豚舎からの臭気も問題視されており、市は関連機関と連携しながら解決策を講じている。
南郷池における水草の繁茂も重要な問題である。市は、環境への配慮のもと、蛍を再生する取り組みを進めており、地域の宝ともいえる自然環境の保全に力を入れている。今後も、きれいな水辺を守りつつ、多くの市民や観光客が訪れる場所として活用されることが期待されている。
一方、公共交通機関についても、若者や高齢者のバス利用促進が課題となっている。市長は、亀岡運動公園などの施設を利用した、地域のスポーツ合宿の誘致について前向きな姿勢を示した。特に、京都スタジアムの活用が2020年のオリンピックにもつながる可能性があるため、その周辺の交通インフラにも注目する必要がある。
最後に、防災対策についての報告では、台風接近時の情報提供や避難情報の速やかな発令が優先されることが確認された。また、要支援者の個別対応を進めることによって、災害時の迅速な対応も図られている。地方公共団体の防災力を高め、地域住民の安全を確保するための取り組みが今後も期待されている。