令和5年12月6日、亀岡市では第2回定例会が開催され、主要なアジェンダが審議された。
国民健康保険事業や就学前の子どもの均等割額の引き下げについて、多数の市民からの要望が寄せられていることが確認された。特に、議員の大西陽春氏は、国民健康保険料の高騰を指摘し、保険料の引き下げを求めた。この点に関して、桂川孝裕市長は、経済的理由で滞納する世帯が多く、柔軟に対応する必要があると述べた。さらに、令和4年度の統計を示し、保険料を年間1万円引き下げるためには約1億2,000万円が必要になると説明した。
また、学校給食の実施に関する議論も活発であった。亀岡市では、中学校給食の導入を検討する懇話会が設置されており、教育長は自校給食の実施方式についての議論が進んでいることを報告した。議員からは、学校給食にオーガニック農作物を使用する方針が求められている。
介護保険については、第9期介護保険事業計画の策定が進められており、認知症予防や介護負担軽減の施策が議論された。亀井鶴子健康福祉部長は、高齢者実態調査の結果を基に、課題を認識し、適切な対策が求められると強調した。
生活保護行政に関しては、様々な理由で支援が必要な人々が増えている中で、生活保護の申請件数が低い理由について、市はより開かれた案内を行う必要があるとした。
さらに、議会では婚活に関連する政策も取り上げられ、特に市長が主催する婚活イベントの再開が期待されている。市長は、他自治体が行っている婚活支援を参考にしながら、若者の出会いの場を提供する方針を示した。これに対して、議員は行政の助成を検討する必要性を訴え、多くの若者にとって魅力的なまちづくりが求められていることを示した。
また、空飛ぶクルマの離発着場設置についての取り組みも報告された。市長は今後の交通施策において、地域資源を最大限活用しながら次世代型交通システムを構築する意向を示した。