令和3年9月8日、亀岡市議会において、新型コロナウイルスワクチン接種の状況についての議論が行われた。健康福祉部長の佐々木京子氏によれば、9月6日時点のデータにより、1回目のワクチン接種を受けた市民は4万5,561人、57.35%の接種率を示している。また、2回目の接種完了者は3万5,121人、44.21%の接種率であることが報告された。
一般質問に立った石野善司議員は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で、ワクチン接種が個人の健康維持や感染拡大防止に不可欠であると強調した。特に、20歳未満の感染者が急増している現状を踏まえ、積極的なワクチン接種促進が必要との見解を示した。さらに、若者に向けた接種促進策や正しい知識の周知が重要であるとの指摘もあった。
また、交通安全子ども自転車亀岡市大会の在り方に関する議論も交わされた。石野議員は、教育現場における交通安全教育の一環として同大会の重要性を訴えつつ、参加者の枠組みや教育効果について再考が必要であるとの意見を述べた。
盛土リスクの現状については、環境先進都市推進部長の山内剛氏が、市が把握する盛土地点やその安全性について説明。国からの通知に基づく指導体制の強化と、危険防止に向けたさらなる対策が求められている。
街路樹の管理については、歩行者の安全確保や景観の保全を目的とした剪定計画が進行中であることが報告され、地域住民の協力が不可欠であることも強調された。
また、亀岡市の森林の回復に向けた取り組みも議論された。森林の管理不足が懸念されており、緊急対策が求められた。市長は、特に国からの支援が必要であると訴え、森林の持つ多面的機能の重要性を認識していると発言した。
観光に関する話題では、保津川と鮎釣りの状況が取り上げられ、保津川漁業協同組合による放流事業が行われていることや、鮎の漂流状況についても言及された。市は、保津川を訪れる観光客が、地域の自然環境への理解を深めることができるよう、様々な施策を講じていく考えを示した。
全体を通じ、議員たちは新型コロナウイルスの影響を強く意識し、県民の健康維持と経済活動の両立を図るための施策の充実を求めており、亀岡市の景観形成や自然環境の保全の重要性を改めて確認した。