令和3年3月の亀岡市議会では、教育行政や若宮工場の跡地利用、職員の能力査定、衛生費、デマンドタクシーの導入についての質疑が行われた。特に教育に関する議論が活発で、様々な意見が出された。
まず、教育行政について、三宅一宏議員が神先教育長に、亀岡の教育現状と今後のビジョンを問いただした。教育長は、教育における知育、徳育、体育のバランスを重視し、特に最近の子どもたちの状況に危機感を抱いていると述べた。さらに、ICTの導入が進む中での教育の質の向上が求められると強調した。
若宮工場の跡地利用については、三宅議員が桂川市長に閉鎖後の進捗状況を質問。市長は、解体工事の発注など具体的計画が進行中であると説明した。地域の若い世代にとって、子どもを遊ばせる場所の確保が課題であり、どう活用するかが今後の焦点となる。
職員の能力査定についても意見が交わされた。市長公室長は、スキルや特性に応じた人材育成を行うことが組織の向上につながると述べたが、効率的な業務推進のために評価制度の改善が必要であるとの意見もあった。
また、衛生費に関しては、汚物処理等の契約内容や業者選定の仕組みについての質問があった。環境市民部長は、処理業者との契約内容についての合理化事業計画を説明し、透明性を確保する姿勢を示した。
最後に、デマンドタクシー導入計画については、地域住民の交通手段改善が求められており、今後の取り組みが期待される。交通弱者への支援策として、地域主体型交通の推進に向けた関係機関との連携が課題として挙げられた。市は今後、乗降車を円滑に進める体制整備に努める考えである。
このように、今回の市議会では、教育、地域活性化、人材育成、衛生管理、交通問題など多岐にわたったテーマが議論され、市民にとっての利便性向上を目指した施策が報告された。今後の動向が注目される。