令和3年第3回定例会が南九州市議会で開催された。
議事では、南九州市の議会規則改正や義務教育費国庫負担制度の引き上げに向けた意見書提出が可決された。
また、南九州市名誉市民の功績碑建立についても議決が求められるなど、重要な案件が取り上げられた。
具体的には、議案第28号として名誉市民の赤﨑勇氏を偲ぶ功績碑の建設が決定した。市長の塗木弘幸氏は、「赤崎氏は青色LEDの開発で知られ、次世代のために多くの功績を残した」と語り、碑を通じて市民にその功績を伝え続けていく意義を強調した。
一方で、南九州市の財産処分や無償貸付に関する複数の議案も可決された。特に、旧手蓑小学校の学校用地の処分に関しては、地元企業である株式会社イースト朝日への譲渡が決まり、地域経済に貢献すると期待されている。
さらに、南九州市固定資産評価審査委員会条例や印鑑条例の一部改正も承認された。これらの改正は、令和元年度から始まった地方公共団体の押印機会の見直しに対応するものとされ、さらには市の業務の効率化を図る狙いもある。
多くの議案が可決された中、特に気になるのは義務教育費国庫負担制度に関する議案である。市民と議会が一体となって、子どもたちのために国に対して具体的な要望を伝えるという姿勢が必要である。成果が得られるかは今後の国との交渉次第ではあるが、市の教育環境の充実に向けた取り組みが進められることが期待されている。このように、南九州市議会は、新たな方針や取り組みを示し、市民の生活向上に努める姿勢を強調し続ける必要があると再認識させる議会となった。