今議会では、サツマイモの基腐病対策と有機農業への支援策、また避難所における要配慮者への対応が話題となった。
サツマイモの基腐病は本市農業に大きな影響を与えており、今後の作付けに関して農家の不安が広がっている。市長の塗木弘幸氏は、基腐病対策として「毎年市広報を通じて農家の皆様に防止策をお伝えしている。サツマイモは本市の支柱作物であり、支援を続けていく」と述べた。農政課の確認によれば、基腐病に強い品種を提案することや、土壌改善のための適切な施策を推進していく考えだ。
一方で、有機農業についても関心が寄せられた。農政課によると、「有機農業は環境保護の観点から重要であり、支援策として国の補助金を活用している。しかし、普及はまだ進んでいないのが現状」とのことだ。農業後継者の確保や新たな取り組みを進めることが急務となっている。
避難所における要介護認定者の対応も重要な議題である。市は福祉避難所を整備し、必要な支援を行う方針を示した。市長は「医療関係者を避難所に配置することは難しいが、必要に応じて巡回させることは考えている」とした。また、バリアフリー化の現状についても言及され、避難所としての機能向上が求められた。
今回の議会では、農業施策と災害対策の両面から地域住民の生活の質を向上させるための取り組みが強調された。市は引き続き、農家や住民の声に耳を傾け、具体的な支援策を模索していく必要がある。