令和2年第3回南九州市定例会が6月16日に開会した。議題は、財産の無償貸付や路面清掃車の購入契約、各種条例の改正など、多岐にわたる。中でも、無償貸付に関する議案第43号が特に注目を集めた。
議案第43号は、夢・風の里アグリランドえいの管理運営を岡山フードサービス株式会社に委託するため、クラブハウスを無償で貸し出す内容である。塗木弘幸市長は、この貸付が地域の特産品や加工品の価値を高め、循環型農業の拠点となることを期待していると述べた。
また、路面清掃車の購入に関する議案第44号も可決された。契約先である有限会社シモイデ車輌により、2,055万6,800円で新たな車両が導入される。
各種条例の改正も行われ、特に市長の給与を30%減額することや、南九州市税条例に関する改正が強調された。市長と副市長は、これらが市民と共に痛みを分かち合うための重要な施策であると強調した。
また、南九州市における新型コロナウイルス感染症拡大の影響に対処するため、追加的な支援策や助成金の支給も明言された。市民税や国保税の減免制度の運用についても言及され、市民が広く知らない可能性があるため、周知に努める考えが示されている。