令和4年第2回定例会が3月9日に開催され、市政に関する重要な議論が交わされた。
本議会では、新庁舎建設や黒木山太陽光発電所の計画において、具体的な数値や進捗状況が報告された。特に新庁舎建設については、延べ床面積が7,000から7,500平方メートル程度であり、省エネルギー対策として自然エネルギーを積極的に活用する方向で進める意向が示された。市長の塗木弘幸氏は、「環境に優しい庁舎を目指す」と強調し、期待される市民の窓口対応機能についても言及した。
また、竹迫毅議員からの質問に対し、黒木山太陽光発電所についての計画も述べられた。この発電所整備に約6億2,400万円の予算が組まれ、発電した電力は地域の公共施設で利用される予定だという。市長は、年間約1,800万円の電気料金削減が見込まれると説明した。
議論は農業資材の補助に移り、コロナ禍で厳しい状況にある農業経営者への支援策が求められた。特に、肥料や農薬の価格高騰が農家に深刻な影響を与えており、市独自での補助策の導入が提案されている。
さらに、公共施設のLED化については、現在進行中の事業により一部施設がLED化されており、今後の整備計画の中でさらなる更新が期待されている。特に教育関連施設においても整備が進み、環境に優しい施設の推進が図られる予定だ。
最後に、議会では具体的な支所サービスの運営方法についても議論がなされ、特に市民が利用しやすい環境の整備が求められた。市長は、「市役所としてより多くの市民に貢献できるよう、今後も市民サービスの向上を図っていく」と決意を示した。新庁舎建設や各種事業により、南九州市の未来がより明るくなることが期待されている。