令和3年7月2日、南九州市の第3回定例会が開かれ、合計12件の議案及び請願が審議された。
まず、最初に日程第1の会議録署名議員の指名が行われ、議長の加治佐民生氏が蔵元慎一議員と竹迫毅議員を指名することで決定。
続いて、議案第29号と第30号が一括で審議され、旧手蓑小学校の財産処分については、株式会社イースト朝日へ譲渡する内容が報告された。総務常任委員長の松久保正毅議員によれば、プールは危険な施設であるため解体予定であり、地域との共有部分についても配慮がなされているという。これらの議案は賛成多数で可決されている。
さらに、議案第31号では、固定資産評価審査委員会条例及び職員服務に関する条例の改正についての報告が行われ、押印の見直しに関する質問があり、その趣旨が説明された。議案第32号も同様に賛成多数で可決され、印鑑条例の改正が行われることが確定した。
次に、令和3年度の一般会計補正予算に関する計画が議案第34号として提案され、歳入歳出それぞれ2,525万9,000円の減額が報告され、賛成多数で可決された。特に防災費の放送施設整備費については、自治会への影響が懸念される部分もあったが、慎重な意見が出され、調査が今後の課題として挙げられた。
請願第1号に関しては、義務教育費に関する国庫負担率の引き上げを求める意見書が採択され、国に対し負担割合を2分の1に復元することを求める趣旨が評判された。これに対し賛成意見が多数挙がり、賛同する議員の強い支持が感じられた。
著名な議論の一つであった、議案第38号では国民健康保険療養費の不正受給に係る損害賠償請求について、訴えの提起が報告されるとともに、その必要性が強調された。市は706万円の請求を求めているが、過去に発生した事案での洗い出しや監視体制の強化を求める意見も聞かれた。
会議は午前11時5分に閉会したが、議論を通じて市の財政状況や教育問題が焦点となり、多くの重要な決定がなされたことが印象に残る。