令和4年3月10日、南九州市議会は第2回定例会を開催し、様々な重要な議題が扱われた。
特に注目されたのは、新型コロナウイルス感染症対策に関する議論である。市長の塗木弘幸氏は、3回目のワクチン接種について、医療機関との連携を強化し、接種を希望する市民が速やかに接種できる体制を整えることを強調した。接種状況は進んでおり、3月8日現在、接種者数は1万1千856人で、接種率は45.5%に達している。特に、高齢者の接種率は95.1%に上ると報告されたが、若年層の接種が遅れていることが懸念される。
次に、県道の整備や信号機の設置についての提案が挙がった。議員は、特に信号のない交差点の安全対策が不足している点を指摘し、警察や県との協力を求めた。市は、交通安全に関して既存の制度を活用しながら、必要な標識や路面標示の増設を行っていることを説明した。昨年度、交差点事故は139件発生しており、その中で人身事故は15件であった。事故の発生を減らすため、現状の確認と対策が急務であるとの認識が示された。
新興住宅地周辺の農振地域の見直しについても議論された。この地域では最近5年間で29世帯が増加し、人口も88人増えている。農振から除外された土地の有効利用が求められており、農業委員会事務局長は、今後の建設可能な住宅数と整備計画についても言及し、その必要性を訴えた。また、市長も,新庁舎の建設に伴い、地域の農振についての見直しが進むと述べた。
さらに、海岸地域の防災対策について、議員からの質問があり、県の想定に基づいた早急な避難体制が重要であることが再確認される。市は、防災訓練を通じて地域住民の意識向上を図っています。
全体として、南九州市では、新型コロナウイルス感染症対策を含む安心・安全な生活の実現に向けた施策が進められており、さらなる取り組みが求められている。