令和元年9月4日、南九州市の定例会が開かれ、出席した議員は20名に上り、多くの議題が議論された。特に注目されたのは、農業用施設の更新や地域課題の解決策に関する発言である。
特に、大倉野忠浩議員は、農業用施設は老朽化が進んでおり、修繕が困難になっていると訴えた。その上で、地域の熱意に応じた支援が必要だと強調した。市長の塗木弘幸氏は、農業用施設の支援に取り組む意向を伝え、市としても農業生産基盤強化に努めると述べた。
次に、地域の課題についても議論が交わされた。大倉野議員は、少子高齢化や東京一極集中が続く中で、人材育成が重要であると述べつつ、自治会の運営に対して困難が生じている現状を指摘した。これに対し、市長は地域の活性化に向けた取り組みを続ける考えを示した。
また、竹迫毅議員は保安林の整備状況についても言及し、抵抗性松の植栽の効果に疑問を呈した。この点に対して、有識者の見解を交えながら、補助事業や新たな取り組みにより地域の景観と安全を保つ方策を模索する方針が語られた。
さらに、医療費の適正化についての質問も上がり、松久保正毅議員は、国民健康保険の医療費が増加している現状を踏まえ、改善策の必要性を訴えた。市長は、様々な健康増進施策を通じて医療費削減に取り組む考えを強調した。
最後に、市長が市民に対するアプローチをもっと積極的に行っていく必要があるとの認識を示したことも記憶に新しい。特に若者層をターゲットにした施策や、地域の魅力を引き出す取り組みが今後一層求められる。