令和4年9月28日に開かれた南九州市第5回定例会では、重要な議題がいくつか取り上げられた。
初めに、会議録署名議員の指名が行われ、米満孝二議員と大倉野忠浩議員が選任された。
主な議題である「令和4年度南九州市一般会計補正予算(第7号)」については、市長の塗木弘幸氏が提案した。今回の補正予算は、市民の生活を支えるため、物価高騰に対策する地域商品券の配付や、マイナポイントの取得支援、市内小中学校の安全管理に関する経費が盛り込まれている。
歳出予算には、地域商品券の配付とマイナポイントの支援に必要な経費が計上される予定である。市民に対し、年次計画で危険木の伐採を進め、学校の安全を確保するという方針も示されている。市長は、地域商品券の配付について「これは市民の消費を支えるための大事な施策である」と強調した。
また、マイナポイント取得支援についての質疑も行われた。議員たちは、高齢者や子どもへの配慮が十分にされるのか確認を求める声も上がった。市民生活課長の神薗省吾氏は、マイナポイントの申請が保証された高齢者への案内や制度利用について説明を行った。特に、高齢者には個別にサポートを行う方針であると述べた。
さらに、補正予算には海洋ごみ処分に関する経費も含まれ、多くの市民がこの問題に幾分でも解決に向かうことを期待している。市長は、海洋ごみ問題についても言及し、「これに対処するのは我々の責任である」と述べた。会議の最後には、議案第58号は総務及び文教厚生常任委員会に付託されることとなった。
今後、南九州市では議題ごとに進捗をチェックし、必要に応じた対策を進める意向を示している。議員らは、補正予算案を精査し、市民に適切なサービスが提供されるよう努めると共に、地域の活性化に向けて取り組んでいく姿勢を強調した。