令和元年第6回南九州市議会定例会が開会し、複数の重要議案が提出された。注目すべきは、南九州市えい中央温泉センターにおける指定管理者の指定に関する議案であり、議会において可決された。指定管理者として選定されたのは、熊本県内の株式会社グッドスタッフで、令和2年4月から令和7年3月までの管理運営が予定されている。
さらに、南九州市一般住宅条例の改正が行われ、定住促進と企業支援を目的とした新たな要件が設定される。また、南九州市農業委員会や農地利用最適化推進委員の定数についても条例が改正され、必要な整備が進められることとなった。金額的な観点からも、令和元年度の補正予算が数回にわたり提案され、一般会計や特別会計において、国保や介護保険など、多岐にわたる分野での支出が見込まれている。
また、本会議では未来志向の話題も上がり、特に教育分野におけるICT化の進展が議論された。教育長は、現在の取り組みを紹介し、全ての学校にパソコン室が設置され、児童生徒自身がタブレット端末を使用することにより、デジタル教育の充実を図っていると述べた。今後は、この教育方針を更に強化し、地域のニーズに応じた新たな仕組みを構築することが求められている。
さらに、南九州市における災害時の対応についての議論も行われた。近年の台風や豪雨による被害から得た教訓を踏まえ、ハザードマップの見直しや避難所の整備が急務とされている。
市長の塗木弘幸氏は、地域の現状を正確に把握し、持続可能な町づくりのために積極的な対策を進める意向を示した。本議会は、これらの議論を通じて南九州市の将来における重要な方針を決定付ける機会となった。