令和6年3月4日、南九州市第2回定例会が開かれ、重要な議案が審議された。
まず、日程第1では会議録署名議員の指名が行われ、議長の今吉賢二氏が鮫島信行議員と内園知恵子議員を指名した。続いて日程第2の「鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙」では、現議員の欠員が生じたため、選挙が実施されることとなり、選挙結果は松元正明議員が3票、迫杉雄議員が6票、柴立豊子議員が9票を獲得した。
さらに第3日程の「不登校児童生徒に対する経済的支援制度の確立を求める意見書について」は、日置友幸議員から提案された。
彼は「不登校児童生徒は年々増加し、2022年度には49名に達した」とし、国への財政措置を求める意見書の必要性を訴えた。
この提案に対する質疑はなく、議案は起立多数で可決され、教育現場での支援の重要性が再確認された。
その後、討論を経て、南九州市温泉センター条例の改正、シェアサイクルに関する条例なども審議された。
温泉センターの閉館については多くの支持と反対意見が飛び交い、議員の間で議論が展開された。
特に、閉館に際して利用者や地域高齢者の利便性が軽視されているとの意見も見られ、住民サービスへの影響が懸念された。
この背景にあるのは、多額の修繕費用から生じる財政的な問題であり、温泉施設の維持が地域に与える影響についての答えあいが続いた。
また、川内原発については、市の意見表明の必要性が議題にのぼり、内園知恵子議員が賛成討論を行い、原発の運転延長に反対の意見書を求めた。地震リスクを指摘し、「市民の安全を優先する必要がある」とのことで、蓮舫澪議員も同様の見解を示した。
最後に、令和6年度一般会計予算についての討論があり、歳入歳出の調整を含む様々な改正案が審議の結果、原案可決となり、南九州市の次年度運営に向けた基盤が整えられた。議会は午前11時59分に散会した。