令和2年3月4日、南九州市議会において行われた定例会では、さまざまな議題が取り上げられた。
市長の塗木弘幸氏は、高齢者支援に関し特にごみ出しや生活支援サービスの重要性を強調し、地域での互助活動の推進と来年度からの新たな生活支援の提供を約束した。高齢者の身体機能低下を受けて、介護保険事業でごみ出し等の訪問サービスを展開し、より手厚いサポートを目指す考えを示した。
また、教育長の有馬勉氏は、いじめ防止対策に関して、教育相談員やスクールソーシャルワーカーの配置を強調した。具体的には、不登校やいじめの問題に対して、教職員と連携し組織的に取り組む方針を明らかにした。このような体制を強化することで、子どもたちの心の健康を促進し、地域全体で教育機会をサポートする体制を整備している。
さらに、地域おこし協力隊の配置について、市長は地域活性化のための隊員をやすらぎの郷に配置予定であることを説明し、地域の特産品開発や農業の振興に関与し、地域に根付く人材育成が重要であると述べた。また、道路整備については、市道大川門之浦線の狭隘問題についても言及し、地域住民との協議を重ね、前向きに整備を進めていく意向を示した。
市の要請を基に、課題解決を目指す姿勢が徐々に伝わり、特にハラスメント対策や心の教育の取り組みは、学校現場だけでなく地域全体で進めていくべきことと認識されている。教育方針においても、地域との一体的な対応の重要性が訴えられたことは、今後の施策への期待を持たせるものである。