令和6年3月14日の南九州市の本会議では、地域イベントの開催補助金と水道事業についての重要な議論が行われた。特にイベント開催に必要な経費の増加を受け、市が補助金の上限を240万円から260万円に引き上げたことに対し、議員から運営費の厳しさが報告された。
市内で行われた代表的なイベントとして、川辺の祇園祭や知覧ねぷた祭り、その他マルシェ等が成功裏に開催され、観客数も回復しつつある。しかしそれでも物価の高騰や人手不足といった課題が残っていることから、地域団体はさらなる支援を求めている。
地域イベントが活性化することで地域経済を押し上げる重要性が認識され、商工観光課は今後も地元団体の要望に応じた支援を行う考えを示した。特に平準化が進むイベント制度を活用することで、小さな地域イベントへの参加も促進し、さらなる地域経済の活性化を図る必要があるとの認識がされている。
次に水道事業について、市長は市水道の受益者負担が大きい現実を認めつつ、負担軽減策を検討していく意向を表明した。水道施設の老朽化にも触れ、水道ビジョンに基づく計画的な更新が重要であると説明した。現状では更新率が著しく低く、耐震化の必要性が強調されたが、財政状況により変更が検討されるものの、早急な改善が求められている。
水道料金については、料金改定が行われたばかりであるため、新たな引き上げは容易ではないが、必要性を考慮し、検討を継続する方向性が示された。今後、地域内での水道供給の理念と住民へのサービス向上を考慮した施策が必要です。地域イベントの振興と水道事業の健全化が南九州市の持続可能な発展に繋がることが期待される。