令和5年第1回肝付町議会定例会が、3月17日(金)午前10時から開催され、様々な重要な議題が取り上げられた。
中でも柳一夫議員からの中山間地域対策に関する質疑は、特に町民の関心が高いテーマであった。柳議員は、議会に先立つ調査を踏まえて、農地の荒れや高齢化の進行について懸念を示した。さらに、町長である永野和行氏は、2045年には人口が半減する見込みであり、この問題に対して持続可能な地域づくりの重要性を訴えた。特に中山間地域の支援の継続が必要であると述べ、具体的な政策の実施に意欲を見せた。
教育分野では、前原和幸議員が特別支援教育体制の充実について質問した。今後10名への支援員増加を予定していることや、通級指導教室の設置についての取り組みが報告された。教育長は、特別支援教育の整備に力を入れる考えを強調し、特に昨年度の設置が好評である点を強調した。
更に、益山二郎議員が学校図書館について議論を展開した。現状、肝付町の各学校図書館において蔵書数の基準はクリアしているものの、蔵書の年齢層が高いことが問題とされ、最新の情報を掲載した図書の重要性が指摘された。教育長は、すでに改善に向けた検討を行っていると回答し、現場の声を重視していく意向を示した。
最後に、前田美春議員が安心・安全なまちづくり推進に関する防犯灯整備事業について質問した。振興会への補助状況や、今後の防犯灯設置の積極的な進捗が求められる中、町長は今年度の整備数の増加に言及しつつ、さらなる予算措置の検討を行う意向を示した。
これらのやりとりからは、今後の町の行く先を見据えた政策が窺え、議会としてもその実現に向けた地道な努力が続けられることが期待される。特に、地域の発展や教育の充実に向けた展望が、町民にとっても安心感をもたらす要因となるであろう。