令和元年第3回肝付町議会定例会が9月6日に開かれ、重要議題が審議された。
特に、平成30年度の各種決算認定や新たな条例案についての議論が印象的であった。
町長の永野和行氏は、平成30年度肝付町一般会計歳入歳出決算の認定について説明し、歳入決算額は115億4,283万7,000円、歳出決算額は112億5,559万2,000円で、結果的に経常収支は黒字となったことを報告した。これには翌年度への繰り越しが含まれているとし、「今後も健全な財政運営に努める必要がある」と述べた。
議案に対する質疑が続き、平成30年度の国民健康保険事業費と介護保険事業費についても、正確なデータに基づく決算報告が行われた。特に、国民健康保険事業の負担金が過年度にわたり増額している点について質疑が上がったが、健康増進課長の松原友之氏は「精算見込み額によるものであり、しっかりとした財政運営を行うよう発表した」と強調した。
議案第39号の肝付町森林環境譲与税基金条例の制定についても審議された。前村修二林務水産課長は、この基金が森林整備や人材育成に資するものであると説明。意義を述べた。
その他、介護保険事業に関する補正予算案や、公共用バスの取得についても説明があり、それぞれの必要性が確認された。特に公共用バスについては、19年が経過しており、更新が必要であるという町長の見解が示された。
会議の最後には、全ての議案が原案通り可決された。23日の一般質問が控えていることから、今後の議会運営にも注目が集まる。