令和元年第4回姶良市議会定例会は11月27日、一般質問に関する議題を中心に行われた。
まず、和田里志議員が改正地方公務員法の施行に伴う本市への影響や対応について質問を行った。これに対し、市長の湯元敏浩氏は、特別職非常勤職員として任用すべき職について、専門知識を有する者として限定されることの影響を説明した。また、公有財産の適正な利用についても言及し、未利用財産の売却や貸付を進めている現状を報告した。
続いて、国生卓議員が森林の災害防止対策や中山間地域の公共交通の課題について発言した。市長は、災害時における倒木問題に関し、定期的な林道パトロールを行い、危険箇所の情報共有が進められていると述べた。また、中山間地域の交通手段として、予約型乗り合いタクシーの導入が有効であるとの考えを示し、具体的な地域での運用状況を報告した。
その後、吉村賢一議員が農林業の現状と課題について発言し、その中で、農産物の自給率や後継者の問題について触れた。市長は、地域おこし協力隊を活用する方針や、新規就農者への奨励金を支給する政策の重要性を強調した。さらに、避難所の整備や災害時のトイレ設置、プライバシー保護についても議論が展開され、総務部次長の庄村幸輝氏は、避難所におけるプライバシー確保のための対策や資機材の整備について説明した。
市長は、今後も行政の効率化を図りながら、地域の特性を生かした施策を進めていく意向を表明した。市民の安全・安心を守るため、具体的な改善点や課題解決に向けて、包括的かつ協力して取り組んでいく姿勢が強調された。議会では、今後の具体的な計画や進捗についても引き続き注視していく必要性が指摘された。