令和6年3月5日、姶良市議会第1回定例会が開催された。
議題には、一般質問が中心となり、出席議員は21人、欠席は3人であった。
質問者である森川和美議員は、主に職員の退職や働き方について問うた。その中で、退職者は令和5年に9人おり、特に若い職員の早期退職が目立つ。
市長の湯元敏浩氏は、退職理由として結婚や転職の要因を挙げ、職場環境づくりの必要性を強調した。
また、時間外勤務の実態が述べられ、平均月11時間とのことだが、今後の対策として新たな行動計画の策定が求められると判断されている。
次に、森川議員は教育問題についても言及し、第2土曜日の登校授業が行われていることに対し、保護者や子どもたちの意見を問うた。
教育長の小倉寛恒氏は、現在の土曜授業の必要性を認めつつも、調査を行う考えはないと回答し、今後の動向に注意を払う必要があると述べた。
議題はさらに進み、ドッグラン整備や駅舎のバリアフリー化についても取り上げられた。
特に、軽度のバリアフリー化が未だ進んでいない駅舎の老朽化や整備の必要性が議論となった。これに対し、市は国との協力を通じ、今後も継続して改善の努力をすると応じた。
また、薪代や食材高騰の影響を受け、小・中学校の給食費の無償化に関する提言もあった。市は、厳しい財政状況の中で対応が難しいとの立場を示した。
最後に、森川議員は施政方針の具体的な実現に向けた質問を行い、市長は優先順位を付けた施策の実行を誓った。
市民の安心安全を守るための努力が求められる中、今後の行政施策に期待が寄せられている。